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20年前から呼吸が浅く、胸苦しさを感じていた前橋市50代男性の改善までの経緯【改善事例】

患者

55歳 男性 群馬県 前橋市

初診

平成28年4月14日

主訴

呼吸が浅い 首痛 肩こり

症状

20年前より、デスクワークが多く首こりを感じ、整体やカイロに通っていた。

その当時より胸苦しさも感じていたが、それほどひどい状態ではなかった。

昨年末に仕事が忙しく、その頃よりひどく感じるようになった。

それとともに、左脇や左肩甲骨の下あたりの肋間部に痛みを感じるようにもなった。

左腕にも痛みを感じている。

本人は自律神経の問題?かと考えている。

仕事の会議中や外食をしている時に、首が重苦しくなってきてしまい困っている。

検査

体を診ていくと案の定、頚椎3番に問題がみられ、また脳底動脈不全のサインもみられた。

この問題によって自律神経に影響が起こり、動悸や息切れ、胸苦しさなどが起こってくることがある。

へその少し上にある水分というツボに軽く触れると拍動が強く感じられ、脈を診ると緊張しており、自律神経が乱れて交感神経が高まっている状態がうかがわれた。 

また、患者の訴える痛みの部位は左胸に集中しており、心臓の問題が伺われた。

治療

週に一回のペースで治療をスタート。

検査の結果より、頸椎3番の調整、自律神経バランスの調整、脳底動脈の循環の調整、心臓に対する治療をおこなった。

使用したツボは、陰陵泉 四瀆 左郄門 左天宗 崑崙 右滑肉門 etc

経過

一回目の治療(4月14日)、当日は快調だったが、翌日朝起きた時に左脇に重さを感じたので、指導された自宅灸をおこなったら更に重さが強くなったと電話が入ったため(4月15日)、来院するように指示。

来院し話を聞いていくと、時間の経過と共に軽減してきて、現在はそれほどでもないが重さを多少感じるとのことだったため、左四瀆に置き鍼を貼るのみで様子を見てもらう事に。

二回目の治療(4月22日)、左胸の違和感は、今は気にならない。

朝起きた時に首が重く、仕事へ行って動いているとだんだんと軽くなってくる。

三回目の治療(4月30日)、左胸は大丈夫。一昨日肩が急に重くなってから、ずっと辛い。

四回目の治療(5月7日)、胸の方は気にならなくなったが、首肩の重さを強く感じるようになる。

会議や外食時に、だんだんと重くなって息苦しくなってくる。呼吸を整えるとだんだん落ち着いて来ることを繰り返している。

※斜角筋の問題も見受けられたので、それを緩める施術も加えるようにした。

五回目の治療(5月13日)、昼食で外食する時に、食べ始めて15分ほどで首が重くなってくる。会議の時の重苦しさは少し軽くなって来た。

六回目の治療(5月25日)、食事の時に首が重苦しくなるのは、毎回あったのが三回に一回に軽減。

会議の時は大丈夫になった。

七回目の治療(6月3日)、左胸(小胸筋)、左肘に痛みを感じる。ゴルフをしてからなので、単純に筋肉を傷めたことが原因と思われたので、痛みを起こしている筋肉を緩める治療を加える。

八回目の治療(6月15日)、左胸(小胸筋)の痛みは無くなる。左肘はまだ痛い。

九回目の治療(6月24日)、左肘の痛みは半分以下。

十回目の治療(7月5日)、左胸は疲れてくると重苦しく感じることがある程度。

一週間前にボーリングをしてから右手首が痛いとのことで、そこに対する治療も加えた。

十一回目の治療(7月13日)、右手首はまだ痛い。

十二回目の治療(7月21日)、久しぶりにゴルフを2日間したら、肋間筋が痛い。

右手首の痛みは10→3程度に軽減。

十三回目の治療(8月3日)、肋間筋は大丈夫。右手首は10→1程度に軽減。

十四回目の治療(8月10日)、右手首10→1程度。2、3日前に胃がムカムカした。

十五回目の治療(8月24日)、左胸肋間部に多少の痛み。右手首もやや痛い。

また左かかとの痛みを感じ、足をつくときに痛みが強いとのことで、その治療を加えた。

十六回目の治療(9月1日)、頭が重い。仕事が忙しく、全身の疲れを感じる。こういう時には左胸が重くなってくることがある。

十七回目の治療(10月15日)、首こり、頭重、頭がボーッとすることがある。

十八回目の治療(10月20日)、全身的に特にこれといった体の問題は感じない。

十九回目の治療(11月4日)、一週間前に風邪をひき、それが抜けきらない。

※風邪対策の灸を加えた

二十回目の治療(11月11日)、カラ咳、喉のイガイガ、風邪が抜けきらない。

二十一回目の治療(平成29年4月7日)、久々の来院。

前回の治療後、体にあまり不具合を感じずに過ごしてきていた。

昨日より、首の硬さ、左胸の一点に痛みを感じるため来院したとのこと。

治療後「また辛い時にはよろしくお願いいたします」と帰っていかれた。

治療のふりかえり

この患者さんは営業マンなのですが、身につけているもの、乗ってくる車など、すべてがスタイリッシュな方でした。

そして施術に入る時に、服を丁寧にたたんでいたのが印象的でした。

やや神経質な感じがあって、それが体の症状に現れていました。

頚椎に問題があり、それが自律神経に影響を与えて胸苦しい状態と作り出していました。

首から背中、胸周囲の筋肉が緊張しやすく、それが胸苦しさの大きな原因です。

呼吸は肋骨が上下することで、胸郭が広がって空気が肺に入って来るのですが、ここの筋肉が緊張すると、胸郭の動きが悪くなって呼吸が苦しくなることが多くあります。

強いストレス、神経質な性格などメンタルの原因で、持続的な筋緊張が起こる事で、息苦しさにつながるのです。

現代社会では、非常に多い症状です。

あなたは何となく息苦しいと感じることはありませんか?

未病を治す東洋医学

更にこの患者さんは、左の胸周辺に痛みを感じていて、前面、側面、後面のピンポイントでの痛みも訴えていました。

これは心臓に何らかの問題があるサインです。

検査では心臓に異常が見つかっていない状態でも、健康な状態から病気の状態に近づいてきている時に、左胸周辺にこのようなサインが出ることがあります。

これを放っておくと、検査で引っかかるほどの状態になる事が多いので、この段階で対処できるのは理想です。

これを東洋医学では「未病を治す」といいます。

火事をイメージすると分かりやすいのですが、ボヤのうちに消火するのと、ボウボウ燃えているのを消火するのでは、大変さが違いますね。

ボヤのうちに消火しておきたいものです。

総括

こちらが良くなると、今度はあちらが痛いというように、モグラたたきのように施術を継続した患者さんでしたが、しっかりとこちらの指示通りに通院してくれたこともあり、最終的にはほぼ問題ない体の状態になりました。

現在は、忙しくお仕事をされ、メンテナンスとして時々来院いただくまでになっています。

また一人、お役にたてたことを嬉しく思います。

(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)

Call: 0270-21-8989