28歳 女性 群馬県 前橋市
平成28年11月25日
発熱 頭痛 PMS(月経前症候群)
生理の前になると、いつも発熱し、頭痛、ふらつきに悩まされていた。
ひどい月には一日中寝込んでいることもある。
平熱は35.5℃で、生理前になると37℃後半~38℃台が続く。
頭痛薬を飲んでも、生理前の不調に効くといわれる漢方を病院からもらって飲んでも効果が無く、仕事も休みがち。
今回は、生理が終わって一旦熱が下がったのが、また発熱し現在も続いている。
子供が風邪をひいて発熱していたので、もしかするとそれがうつった可能性もある。
現在も頭が痛い。
小さいころから扁桃腺が弱かった。
体を診ていくと扁桃腺弱体、頚椎3番、後頭下筋群のトリガーポイントの問題がみられた。
扁桃腺は、西洋医学では無くてもあまり問題にならない臓器という認識にされ方だが、実際には免疫において非常に重要な役割のある臓器。
後頭下筋群にトリガーポイントが発生すると頭痛の原因となる。
検査の結果より、扁桃腺の強化、頸椎3番、脳底動脈の循環の調整に対する治療をおこなった。
使用したツボは、陰陵泉 曲池 四瀆 天牖 大椎 崑崙 次髎 etc
一回目の治療(11月25日)、治療中から頭が楽になった感じがしはじめる。
施術後は頭痛が無くなる。
二回目の治療(12月17日)、2週間後に生理の予定。いつも生理1週間前から熱がでる。
前回治療から、以前よりも体が楽に感じる。
三回目の治療(平成29年1月7日)、昨年末28日から生理。今回は元旦から発熱し37.4℃。
発熱し体のだるさを感じるが、頭痛はほとんど無かった。
四回目の治療(3月21日)、生理が1週間以内に来る予定。
先月、子供と一緒に発熱。
現在微熱37.4℃。目、おでこ、軽い頭痛あり。
五回目の治療(4月15日)、前回、生理1日目から1週間ほど久しぶりに38℃まで発熱。
久しぶりに頭痛がひどかった。
詳しく聴くと、先月我慢できずチョコをたくさん食べてしまったとのこと。
※チョコレートは、頭痛を引き起こす原因物質のチラミンが含まれています。
※治療継続中。
この患者さんは、当院にめまいの治療で長年通われている患者さんの娘さんです。
生理前の不調はPMS(月経前症候群)と診断されていました。
発熱は一般的なPMSの症状ではありません。
この患者さんは、小さいころに扁桃腺が弱く、また扁桃腺弱体化のサインもみられました。
扁桃腺弱体化の問題は、いろいろな症状に関係してきますが、微熱にも深い関係があります。
頭痛に関しては、頚椎3番の問題と後頭下筋群のトリガーポイントが原因となっていました。
特に後頭下筋群のトリガーポイントは頭痛に直結してきます。
第一回目の施術中にだんだんと頭痛が楽になってきましたが、これは後頭下筋群のトリガーポイントが緩んでくるのと同時に起こった減少でした。
PMSというと、女性ホルモンとの関係が真っ先に思い浮かぶかと思いますが、実はそれだけではありません。
確かに、生理周期にあわせて症状が強くなってくるので、女性ホルモンが関係していることは間違いありませんが、それがメインではないのです。
頭痛に関しては、今回のケースのようにトリガーポイントが原因の場合は非常に多くあります。
その上で、女性ホルモンの周期によって、トリガーポイントの状態が悪化すると、頭痛がひどくなるわけです。
発熱に関しても同様で、扁桃腺弱体が主原因で、女性ホルモンの周期によってその原因を強化して、症状が強くなる仕組みです。
人の体は複雑で体の中でつながりがあります。
そのため「これが原因!」とか「これを飲めば、食べれば健康!」のように、一つの原因ですべてが解決することはほとんどありません。
世の中にはこういった話が多いですが、あまり惑わされないでください。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)