76歳 女性 伊勢崎市
右膝の痛み
10年前から右膝の痛みを感じることが時々あった方です。
昨年ごろより、痛みが強くなり、腫れも出るようになってきてしまいました。
整形外科で4回ほど水を抜いても、すぐに腫れてきてしまいます。
整形の先生から膝の装具をつけましょうと言われ、逃げるように大成堂に来院されてきました。
右と左の膝を比べると、明らかに右が腫れていて、触ると熱も持っています。
他動的に膝を曲げようとしても、痛みであまり曲がりませんでした。
約2ヶ月後に台湾に旅行に行くので、それまでには間に合わせたいとのことでした。
膝痛の特効穴を中心に治療をしました。
昭和の名灸師と呼ばれた深谷伊三郎先生が、膝の灸治療で使っていたというのツボです。
更に、膝に関連のあるツボに鍼と灸を使って治療をしました。
週に一回のペースで治療をスタートしました。
初回の治療終了時に、膝の腫れは半分以下になり、治療院から帰る時にはかなり楽に歩くことが出来ていました。
2回目大成堂に来た時には、膝のはばったい感じは、10→2程度まで軽減していました。
また、膝を曲げた時の痛みも6割程度にまで軽減していました。
6回の治療で、膝のはばったい感じは、天候によって増減はあるものの、ほとんど問題ない程度になりました。
歩行で足をついた時のズキンとする痛みは、調子が良い時は10→1~2、調子が悪い時でも10→5程度にまで軽減しました。
完全に良くなったところまではいきませんでしたが、台湾旅行には問題なく行ってくることはできました。
装具をつけようと言われた状態から考えたら、二ヶ月で劇的な改善ができました。
台湾旅行から帰って来てからも、しばらくは週一回のペースで、その後二週に一回、月に一回と間隔を広げて、現在はメンテナンス治療として来院されています。
膝に炎症があるために、関節包内に水が浸出してきてしまい、それが原因で水が溜まってきます。
水を抜いても炎症が治まるわけではないので、また水が溜まってきてしまいます。
鍼灸の膝への治療メカニズムは、血流を改善して炎症反応を速やかに促進させて、炎症が治まるようにすることが中心です。
更に、鍼灸の刺激が麻酔効果となり、痛みを軽減させます。
また、血流とリンパの還流を促進することで、水を抜くよりも自然な形で腫れをひかせていきます。
このようなメカニズムで、今症例のような装具をつけることを検討するような膝痛でも、鍼灸治療で改善してきたわけです。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)