43歳 男性 群馬県 前橋市
平成29年3月1日
首こり 自律神経失調 薄毛 花粉症
12年ぐらい前から首こりを強く感じるようになる。
設計の仕事をしていて、前かがみで根を詰める作業が多く、一日の終盤にこりが強くなってきて辛くなる。
整形外科では頸椎がずれていると言われたことがある。
4年ぐらい前から、めまいを感じるようになる。
MRI検査をここ何年かは定期的に受けているが、特に異常が見つかったことはない。
以前と比べて、血圧が高くなってきている。
以前から食欲がなかったが、首こりがひどくなってきてから一層なくなった。
春先は早く目が覚めてしまう。
花粉症も毎年春先になるとひどくなる。
体を診ていくと、頚椎3番の問題、扁桃弱体の問題、後頭下筋群のトリガーポイントの問題がみられた。
脈を診ると交感神経が高ぶっている状態と、パワーが落ちている状態をあらわしていた。
また、東洋医学的には腎の機能が落ちているサインが脈にみられた。
腎は髪との関係が深く、薄毛の症状に関連してうることがうかがわれた。
週に一回のペースで治療をスタート。
頸椎3番の調整、扁桃強化、後頭下筋群トリガーポイントへのアプローチをおこなった。
使用したツボは、陰陵泉 四瀆 曲池 崑崙 ネーブル 頭皮針 etc
一回目の治療後(3月1日)、治療後、治療開始前の状態を10段階で10とした場合、10→3程度まで楽になった。
その後、徐々に戻ってきて、夕方などの一番辛い時には8程度までに戻ってしまった。
二回目の治療後(3月9日)、治療開始前のようなこりがとても楽になって、日中はあまり感じない。
夕方になると徐々に強くなってくる。
三回目の治療後(3月15日)、夕方の一番辛い時間帯でも10→5程度までになった。
花粉症の調子が良い。
四回目の治療後(3月22日)、少し風邪をひいたようだ。
首こりは少しもどったが、それでも10→3~4程度。
五回目の治療後(3月30日)、10→2態度に。
六回目の治療(4月6日)、毎年春は鼻づまりがひどいのだが、今年は大丈夫。
七回目の治療(4月21日)、首こりはほとんどなく調子良いため、略治として治療を終了した。
この患者さんは設計士で、姿勢が悪く根を詰めることが多い作業を毎日している方でした。
首のこりはひどい状態でしたが、ツボへの刺激に対する反応が良く、こりもスムーズに緩んでいったため、短期間で改善してしまいました。
治療中に、毎回こりが緩んでいくことに驚いていたのが印象的でした。
ツボへの刺激に対して非常に反応が良く治りやすいタイプの人と、ツボへの刺激に対して反応が悪く治りにくいタイプの人がいます。
反応が良く治りやすいタイプの人は、だいたい性格が素直な人だということが、長年の経験から分かった結論です。
この患者さんも素直なタイプの人で、初回の治療をする前に治りやすいタイプだと見ていましたが、案の定でした。
性格や心理状況と体の治り方には関連が深く、
昔の鍼灸医学の本には、治療をする前に患者さんの心を治療しなさいと書かれています。
性格は変えることができませんが、心理状況は変えることができますので、大成堂では治療に入る前に、できる限り良い心理状況になるように心がけています。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)