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半月板に亀裂が入った患者さん

膝痛

群馬県伊勢崎市の鍼灸院
大成堂中医針灸院 院長の藤田勇です。

 

先日、大成堂に来院された方の話です。

 

昨年暮れより右膝が、夜寝ている時に突然ズキンと痛むようになりました。
痛みがどんどん強くなっていき、整形外科を受診。

 

レントゲンでは特に異常が見られなくて、ヒアルロン酸の注射を継続して受けても良くならず、MRIの検査を受けると両方の半月板に亀裂がみつかりました。

 

今は痛み止めで、痛みをまぎらせている毎日でした。

 

最近では、右の臀部から下腿までの痛み、右膝窩の強い痛みも出現するようになって、歩行困難になっています。

 

お話しを聴いている段階で、半月板の亀裂がこの方の右膝の痛みの原因とされていることに、???でした。

 

まず、両方の半月板に亀裂が確認されているのに、右にしか痛みが出ていないことを考えれば、それが直接的な痛みの原因と考えることには無理があります。

 

更に、この片が最初に膝の痛みを感じはじめたのは、夜の寝ている時です。

 

現在は、日中も痛みを感じていますが、やはり夜の寝ている時が一番痛みが強くなるとのこと。

 

安静時に、一番痛みが強いわけです。

 

これらを総合的に考えても、半月板の亀裂が原因と考えるには無理があると思いませんか?

 

以前も、似たような膝の痛みを訴える患者さんが来院されました。

 

その方も、注射や痛み止めで埒があかず、手術を勧められていましたが、今では、殆ど良くなり、趣味の太極拳も再開しています。

 

整形では、どうしても骨など、レントゲンやMRIで病変を確認できる対象にしか目がいきません。

 

それが問題だと思います。

 

これは膝に限らず、ヘルニアや骨の変形などを『盲目的』にさまざまな痛みの原因にしてしまう要因となります。

 

そして、電気やシップ、痛み止めなどをバンバン出されてしまい、最終的には手術というパターンになるわけです。

 

筋肉、病変組織周辺の血液循環など、レントゲンやMRIに映らないところに、痛みの原因があることが多いと思われます。

 

そこにダイレクトに、そして侵襲性の低い方法でアプローチできるのは、鍼灸の右に出るものはないのです。

 

追伸:膝痛の患者さんは、痛みが楽になって、次回の予約を入れて帰られました。

 

膝痛

 

 

 

 

 

 

 

 

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