「ああ、そこを押されるとめまいになりそうです」
昨年末に突如ひどい回転性のめまいになって入院し、その後退院しても、まだめまいが残って日常生活に支障がでている80代女性の患者さん。
首を押していくと、ある頸椎棘突起の右横に圧痛があって、そこを押すとめまいも出そうな感じだと患者さんは言いました。
長野式鍼灸治療法を学ばれている先生には、何番の頸椎かはお分かりでしょう。
このポイントは肝との関係が深く、肝はめまいとの関係が強い臓腑です。
昔から中国では「諸風掉眩、皆属於肝」と言われています。
体の中に風が吹くと眩暈が起こり、その風の発生源が肝となります。
また、ここは椎骨脳底動脈不全とも関係のあるポイントです。
めまいに、この長野式鍼灸治療法の椎骨脳底動脈処置が奏功します。
この患者さん、今日二回目の来院でしたが、前回治療後、めまいが楽になったと言っていました。
前回と比較して、院内での歩行、体位変換でも、恐る恐る動いていたのが、だいぶスムーズに動くことが出来ていました。
一回の治療効果としては上出来でした。
次回まで、ご主人に車に乗せて来てもらっていますが、その次は自分で運転して来られそうだと言われていました。
高齢者は比較的改善に時間がかかるケースが多いのですが、この方は刺激に対する反応が良いので、初回から比較的良い結果となりました。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)