群馬県 伊勢崎市 首治療専門の鍼灸院
大成堂より
院長の藤田です。
ある日突然「天井がグルグルまわって、とても立っていられない」ようなめまいになったことはありませんか?
めまいは、さまざまな原因によって発生しますが、耳鳴りや難聴などの症状もあれば、メニエール病の可能性があります。
メニエール病がおこるメカニズムは、耳の中にある内耳が浮腫(むくむ)ことが原因とされています。
内耳は蝸牛、前庭、三半規管という三つの器官で出来ています。
この中にはリンパ液が存在していて、このリンパの流れが悪くなることで圧が高くなり、内耳はパンパンになってしまいます。
蝸牛は聴力に関係するので、ここのリンパ圧が高くなってしまうと難聴になります。
前庭は平衡感覚に関係するので、ここのリンパ圧が高くなってしまうとフワフワするめまいになります。
三半規管は回転に関係するので、ここのリンパ圧が高くなってしまうと回転するめまいになります。
メニエール病といわれて頭に浮かぶのは、グルグル回るめまいだと思います。
内耳がむくみ、その中でも三半規管にそのむくみが強く出た時に、グルグル回るめまいがおこったものがメニエール病です。
メニエール病は、40~60歳代の働き盛りに多い病気です。
神経質な人、几帳面な人、まじめな人、完璧主義の人などに起こりやすいと言われています。
これは、ストレスなどの精神的な問題が、メニエール病の発症に深くかかわっているからではないかと考えられています。
この記事の目次
メニエール病には厳密な診断基準があります。
反復する回転性のめまいと、耳鳴り・難聴があること。
これが満たされていなければ、メニエール病とは診断できません
メニエール病によるめまいは数時間程度です。
耳鳴り・難聴も同時に治まってしまいます。
そして時間が経つと、まためまい発作が起こります。
これが反復する発作ということです。
メニエール病には、このような厳密な診断基準があるので、ぐるぐる回るめまいが起きても、すべてがメニエール病とは言えないのです。
【突発性難聴】
回転性めまい、耳鳴り、難聴という、メニエール病と同じ症状が起こる病気に、突発性難聴があります。
突発性難聴の患者さんの40パーセント程度に、めまいを伴うので、メニエール病と間違いやすいのです。
この二つの病気の大きな違いは、反復するめまいか、一度きりのめまいかということです。
【良性発作性頭位めまい】
急に頭を動かしたときに、突然めまいがおこる病気です。
内耳の中の前庭と呼ばれる部位に、耳石がはがれることでおこり、決まった頭の位置によってめまいが出現するので、この名前がついています。
メニエールと決定的に違うのは、耳鳴りや難聴が無いことです。
頭を動かすと、内耳が刺激され、めまいがひどくなるので、まずは頭を動かさないようにして安静にしてください。
症状が和らぐので、耳鳴りや難聴のある方の耳を上に向けて横になると良いです。
カーテンなどを閉めて、部屋を薄暗くし、テレビやラジオなども消してしまいましょう。
市販の酔い止めを服用するのも良いです。
しばらくおとなしくしていると、症状が治まってくるはずです。
症状が治まっても、そのままにしておかず、耳鼻科を受診した方が良いでしょう。
もし、めまいや吐き気の他に、
強い頭痛や手足のしびれ、
ろれつが回らない、
意識が薄らぐなどの症状がある場合は、
脳の障害などの危険な状態が起こっているので、すぐに救急車を呼んでください。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)