54歳 男性 群馬県 伊勢崎市
平成29年2月8日
右肩の痛み
2年前に、右肩の痛みが出現。五十肩と診断された。
当時は、肩をあげるのも大変で、夜寝ている時にも痛みが強かった。
その後、そのような強い痛みは徐々に軽減していったが、完全には改善せずに痛みが残ってしまった。
現在は、じっとしていれば強い痛みは無いが、それでも常に右肩の存在感を感じている。
プログラマーでパソコンのマウスを使うが、長時間仕事をしていると右肩の痛みが強くなってくる。
整体やマッサージ、鍼灸を受けたことがあるが、あまり良くならなかった。
腕を前から上に挙上する動きは、やや右が上がりにくい。
後ろに上げていく動作と結帯動作の時、右肩の動きが悪い。
肩の筋肉(三角筋)の前部繊維、並びに上腕二頭筋腱の長頭、インナーマッスルと呼ばれる肩甲下筋に問題がある事が見受けられた。
2年前の発症から続いている五十肩ということで、ほとんど後遺症と言って良い状態だった。
鍼灸の経絡理論では、この肩の部位は肺、大腸と関連のある場所になる。
検査の結果を受けて、問題の筋肉を緩めるための整体と、肺に関連のあるツボを使用した。
痛みがあると、無意識の緊張が体に生まれ、それによってまた痛みが増幅され、更に無意識の緊張が体に生まれると言う悪循環になってしまうので、それを断ち切るための整体のテクニックを使った。
使用したツボは、陰陵泉 四瀆 太淵
一回目の治療(2月8日)、治療直後には右肩の前面の痛みが無くなり、「今までの治療は何だったんでしょうか?」とのことだった。
二回目の治療(2月18日)、前回治療後翌日は体がだるくなったとのこと。
右肩前面の痛みは10→4程度に軽減している。
右肩前面の痛みが軽くなってきたら、右肩側面、後面の痛みが目立ってきた。
治療直後には、右肩全体の痛みがほとんどなくなり、肩の動きもスムーズになったと喜んでいた。
三回目の治療(3月4日)、右肩の痛みはほぼない。若干右肩の前面に違和感があるのみとのことだった。
治療直後に、その違和感も消失。
略治として一旦治療を終了とした。
この患者さんは、持病で糖尿病を持っていた方でした。
糖代謝の問題は、筋肉のコンディションに悪影響を与えます。
いわゆる四十肩、五十肩になっている方の大半に、糖尿病にまで行かない状態だとしても、糖代謝異常が見受けられます。
この患者さんの場合、二年前に五十肩になりその後ずっと方の痛みに悩まされてきていました。
二年は長すぎます。
普通、長くても一年です。
なぜこんなに長い期間良くならなかったかは、糖尿病があったからです。
ただ、二年も経っているということは、強い炎症などがないので、上手く緩めることができると今回のケースのようにあっという間に良くなってしまうことがあります。
初診時、この患者さんは、おこずかいが無いので、あまり通えないと言っていました(^_^;)
本当は、肩が良くなっても、糖代謝の問題を治療していった方が良いのですが、そこまでは強要できませんし、お灸で対処してもらえるようにツボの指導をして、治療終了としました。
糖代謝異常、分かりやすく言うと甘い物の摂りすぎは、筋肉全般にトラブルを起こしやすい状態になります。
先ほども書きましたが、四十肩、五十肩はその典型です。
ふくらはぎのこむら返りなども代表例です。
あと女性に関係してくるのが子宮です。
子宮も筋肉の塊なので、甘い物の摂りすぎは問題を起こします。
特に妊娠・出産の時です。
それまでどれほど甘い物を摂っていたかが、妊娠・出産の時の苦労に関わってくるということを、頭にとどめておいて欲しいのです。
もし、これから妊娠出産の計画がある女性は、一度、体から砂糖抜きをした方が良いですよ!
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)