68歳 女性 群馬県 伊勢崎市
膝の痛み 坐骨神経痛
9ヶ月前、突然寝ている時にズキンと膝の痛みを感じるようになる。
昼間は痛みは感じていなかったので、そのままにしていた。
だんだんと頻度が増えて、昼間も痛みを感じるようになってきたので、5ヶ月前に整形外科を受診してレントゲン撮影をしてが異常はみられなかった。
ヒアルロン酸注射を二ヶ月半つづけた。
3ヶ月前にMRI検査をしたところ、半月板に亀裂が入っていると言われ、痛み止めが処方される。
2ヶ月前に再び違う病院でレントゲン、MRI検査をして、やはり半月板に亀裂が入っていると言われる。
その頃より、膝の裏も痛みを感じるようになる。
そんな時、長時間(6~7時間)の車の運転をしたところ、臀部から脚全体が痛くなり歩けない状態になる。
現在、その時よりも脚の痛みはましになっているが、膝と共に臀部から脚全体の痛みに悩んでいる。
夜寝ていて、じっとしている時でも痛みを感じている。
週に一回のペースで治療をスタート。
半月板の亀裂が認められると診断されているが、膝窩の筋肉にも問題があり、また膝の部分の血流の問題もあり、そこを改善する治療をおこなった。
また、坐骨神経痛に関しては、梨状筋に問題があるので、そこを緩める治療を中心におこなった。
使用したツボは、曲池 陰陵泉 商丘 陽陵泉 京門 環跳 委中 etc
一回目の治療後、臀部から脚の痛みはほとんどない。
膝窩の痛みはまだある。歩いていて膝の痛みあり。
夜中に膝が痛くて目が覚めることがあったが、それは無くなった。
二回目の治療後、膝窩の痛みは軽くなっていたが、治療後5日目ぐらいから徐々に痛みがぶり返してきた。
臀部はだる痛い。
三回目の治療後、膝窩の痛みは10→3ほどに。膝の前側の痛みは10→7程度に。
臀部は一昨日は痛かったが、昨日、今日は忘れるぐらいに。
腰のMRI検査をしてすべり症と診断された。
病院で膝の水を抜き、水が茶色がかっていたのでリウマチの検査もした。10日後に結果が出るとのことだった。
その後も同様のペースで治療を三ヶ月間継続、良くなると動いてしまいまた痛みが強くなるなど一進一退の中で、少しずつ軽減はしていました。
その後、家庭の事情で、一旦治療が休止。
三ヶ月後にまた週一回のペースでの治療を再開した。
膝の水は大分たまらなくなってきていた。膝の痛みも10→3程度を推移していた。
週一回のペースで治療を三ヶ月して、膝痛、坐骨神経痛とも小康状態に保てるようになってきた。
旅行などで坂道を歩く事があっても、それで後にダメージが残るようなことが無くなる。
現在も治療は継続中。
半月板に亀裂が入っている場合、それを鍼灸で修復させることはできません。
しかし、半月板の亀裂だけが、この患者さんの膝の痛みの原因ではありません。
膝を取り囲む筋肉にも問題が波及して、それが痛みを増幅させます。
特に膝窩の痛みは、膝窩筋という筋肉に問題があって痛みが起こることが多く、この筋肉を緩めることで痛みが速やかに軽減していくケースが多くあります。
また、この患者さんは坐骨神経痛もあるので、これが膝の痛みをさらに複雑化させている可能性もありました。
坐骨神経痛も、この患者さんはすべり症があると診断されていますが、それが直接の原因ではないとみたて、腰および臀部の筋を緩める治療を継続していくことで、痛みが軽減していきました。
膝痛も坐骨神経痛も、器質的な問題が絡んでいるので時間はかかりますが、鍼灸治療を継続していくことで改善してきました。
これが明らかな器質的な問題がなければ、もっと早く痛みは改善していたことでしょう。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)