38歳 男性 群馬県 伊勢崎市
平成27年9月
両膝の痛み 階段の上り下りがつらい
一年前に大型バイクの免許をとった。
その一ヶ月後、ツーリングで遠くまで大型バイク運転した翌日、右膝の痛みが出るようになった。
体を動かすのが好きで、野球、バレーボール、ボーリングなどをしていたが、今は膝の痛みが強くできない。
鍵屋の仕事をしていて、鍵の交換などの作業ができない。仕事に支障が出ている。
膝の屈曲時に、膝全体が痛く、曲げにくい。
夜寝ている時の痛みは無い。
やや膝関節に熱感あり、腫れは無い。
週に一回のペースで、鍼灸治療を行う。
膝周り、膝疾患に関連のある足腰の治療をおこなった。
使用したツボは、陰陵泉 商丘 血海 屈伸 L4L5夾脊穴。
一回目の治療後、膝の痛みは10→4にまで軽減した。
しかし、飼っている犬に突然飛びつかれ、脚に不意の力が加わり、左太ももの内側を痛めてしまった。
そこで、二回目の治療では、膝の治療に加えて太もも内側に対しても治療をした。
といっても、膝の治療が、太ももの治療につながっているので新しいツボは加えず、同じツボで刺し方を変化させて、両方の治療を同時に行った。
この二回目の治療で、膝の痛みと太ももの痛みは10→1にまでになった。
三回の治療で、ほとんど膝の痛みは感じない。
無理をして膝の違和感が出る時はあるが、教えてもらったセルフ灸をすることでリカバリー出来る。
このため、一ヶ月間様子を見ることにする。
一ヶ月後、膝を酷使した状況でもひどくならないとのことなので、四回の治療で終了とした。
膝の疾患は、一般的に膝の関節そのものの問題のようにとられてしまいます。
もちろん、その場合も多くあります。
しかし、膝の軟骨がすり減って・・・
膝の関節が変形して・・・
半月板が・・・
といった問題ではない膝痛も、非常に多くあるのもまた事実です。
膝を動かす筋肉や腱の問題で痛みが起こっているケースは、鍼灸治療の十八番です。
こちらの膝痛患者さんのケースでもそうでしたが、
今回のケースも、膝の筋肉を緩めていくことで、とても速やかに痛みが消失していきました。
腫れがひどい場合でも、上手く鍼灸で刺激をしていければ、素早く腫れが引いていくケースも多々あります。
変形してしまった場合は、太ももの筋肉の弱りがあるので、その筋肉の強化も必要になります。
また、お灸が非常に効果的です。
せんねん灸などを使って、セルフ灸をやって行くことは、膝の痛みを軽減するだけでなく、後々の膝の変形の予防にも一役買えますので、ぜひお灸はやってほしいものです。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)