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【改善事例】腱鞘炎のピアニスト

50歳 女性 ピアニスト 伊勢崎市

主訴

腱鞘炎 右手首の痛み 

症状

大学生の時に始めてから、30年以上ピアノを弾いている方です。

2ヶ月前より、最初は右腕がビリビリと痛みを感じるようになり、

1ヶ月半前より右手首の痛みを感じるようになります。

2週間前にはカイロプラクティックを受診し、数日前にピアノ専門ドクターに受診しました。

痛み止めと胃薬が処方されただけで、一向に改善は見られていません。

3か月後にピアノのリサイタルがあって、練習を休むわけにもいかず、また当日までに間に合わせられるか不安も持たれていました。

ピアノを弾くときに、かなり肩に余分な力を入れてしまうので、ひどい肩こりもありました。

治療

腱鞘炎は、扁桃との関係が深く、扁桃腺が弱くなると、腱を含めた人体の軟部組織に炎症が起きやすくなります。

そこで、治療の中心は弱っている扁桃を復活させ、更に局部の炎症に対する施術をおこなっていきました。

また、扁桃の治療にはお灸が最適なので、自宅でもせんねん灸を使用してセルフ灸をするよう指導しました。

経過

週に一回のペースで治療を開始。

初回治療直後、痛みは10段階で0に。

2回目の治療時には7程度まで戻ってきていましたが、治療後は0に。

このような治療を繰り返していきました。

3回目の治療時には、以前は4割程度の力で練習しても痛みがMAX10になっていたのが、7割程度の力の練習でも痛みが7程度に。

5回の治療で、練習時に痛みはほとんど感じなくなりました。

この方は不安を感じやすい性格で、本番が近づいてくるにしたがって、その不安が大きくなってきていました。

もうベテランで、何度もリサイタルなどは経験していても、毎回本番前には不安で緊張してしまうとのことでした。

そこで、腱鞘炎が再発しないように治療をするとともに、緊張しない心と体を作って行くことにしました。

リサイタル本番当日、私も聴きにいきましたが、まったく危なげもなく素晴らしい演奏をしていました。

扁桃と腱鞘炎

腱鞘炎は、実は大成堂の得意とする症状の一つです。

以前、大学病院の鍼灸外来にいたころ、内視鏡手術をするドクターが腱鞘炎になって、明日の手術ができないので何とかしてほしいと治療を頼まれたことがありました。

今回と同じ、扁桃の治療を中心とした鍼灸をして、そのドクターは無事翌日の手術が出来ました。

それから、そのドクターから鍼灸外来に患者さんが回されてくるようになったというエピソードがあります。

扁桃は外界からの最近をブロックする、免疫の要所です。

しかし、この扁桃が弱っていると、扁桃自体が感染をしてしまい炎症を起こします。

そうすると毒素が発生して、それが血液に載って靭帯や腱といった結合組織の炎症を引き起こすと言われています。

そのため扁桃が腱鞘炎の治療の中心となるのです。

また、この毒素は、腎臓にも到達することで、腎盂腎炎になることがあります。

実際、今回の症例のピアニストさんは、腎盂炎になって入院もしています。

このため、現在は手のメンテナンスのためと、腎盂炎の予防のため、また最近は美容のために小顔整体や美容鍼も受けに来られています。

(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)

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