80歳 女性 群馬県 利根郡
首肩こり 腰痛
3ヶ月前から首肩が凝って、痛みを感じるぐらい。
その前から首肩こりはしょっちゅう感じていた。
1ヶ月前に右腰を歩いている時に痛める。右大腿までだるさを感じる。
血圧が高く、服薬をしてコントロールしている。
50年前、帝王切開。
週に一回のペースで治療をスタート。
瘀血、椎骨脳底動脈血流不全、首肩の筋緊張、腰殿筋緊張等の問題があり、それに対する治療をおこなった。
使用したツボは、中封 陰陵泉 四瀆 三脘 陰交 環跳 志室 生辺 etc
一回目の治療後、腰は10→5程度に。首肩は10→3程度に軽減。
自宅で臀部にお灸をしていると、大腿まで響きが広がる感じ。
二回目の治療後、首はほとんど大丈夫。肩こりはあり。
腰ずいぶん楽になった。臀部から大腿まではまだ病める感じ。
三回目の治療後、腰は良い。大腿の病める感じは、日常生活では大丈夫なレベルにまで軽減。
この後も、同じペースで治療を継続。山に登ったり、仕事をしたり、歩きすぎたりと、いろいろ無理をすると病める感じが強くなるが、ひどくなることは無く、自宅でのお灸と週一回の治療で引き続き改善していった。
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3ヶ月経った時、転倒して膝を打ち、膝の痛みを訴えるようになる。
それまでの治療プラス膝の治療で対応していき、二回で膝は改善。
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それから2ヶ月後の時、肩甲骨内縁に強い痛みを感じるようになったと訴えたため、そこの治療をプラスした。
加えたツボは、大敦 膏肓
三回の治療で改善
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初診から半年たち、冬に入った。
この患者さんは、川場村から来院しているので、雪による道路事情もあり、また調子も良いので一旦治療休止。
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翌年の春に再び来院する。
冬の間に狭心症になったとのことだった。
治療としては、腰を中心とした。
仕事で無理をすると、腰が病める。
一ヶ月半ほど治療を継続し、ほとんど痛まない程度に。
更に同様の治療を半年間継続していき、調子良い状態をキープしていった。
また冬になり、状態も良いので、略治として治療を終了した。
この患者さんは、非常に素直な性格で純粋な方だったこともあり、反応が非常によく治療を楽に進められました。
80歳という高齢にも関わらず、家では自分で家事全般をこなし、いろいろな仕事を精力的にしている方でした。
大成堂から遠く離れたところから、娘さんに車に乗せてもらい毎週まじめに通われていました。
治療の最中に伺ったのですが、50年前この患者さんは、山の集落で落盤事故に遭います。
集落の大半が土砂に飲み込まれ、この患者さんのご家族が全員亡くなってしまったそうです。
患者さん本人は奇跡的に助かったものの、体を動かせない状態になってしまい、長期入院したとのことでした。
どれだけの悲しみを経験したのでしょうか?
ご主人、お子さんをみな亡くし、ご自身も麻痺になってしまうとは。
ですが、麻痺を克服し、悲しみを克服し、そんなことがあったことを微塵も感じさせない、優しく純粋なおばあちゃんという感じの方でした。
熊や猪の肉が手に入ったと言っては、持って来てくれたり、果物が手に入ったと言っては持って来てくれたりしました。
途中からは、送迎でついてきていた娘さんも一緒に治療をすることになり、並んで治療をおこなっていました。
明るく前向きな患者さんに、いつしか治療をすることが待ち遠しく感じるようになっていたケースでした。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)