29歳 女性 群馬県 太田市
平成28年9月
ぐるぐる回るめまい 耳鳴り
先天性難聴あり。
お母さんと一緒に来院。問診時のコミュニケーションは、こちらの話す言葉は口の動きで理解できる程度で、上手く理解できない時はお母さんが助け舟を出す状況。
中学生の時に、グルグルとフワフワのめまい、耳鳴りが出現した。
その時は服薬で治まった。
それから半年に一回繰り返してめまい、耳鳴りが出るようになる。
今回は、10日前に三日間グルグルめまいが出現。
三日間で治まってからは、耳鳴りとフワフワめまいがずっと続いていて現在会社を休んでいる。
三ヶ月間仕事を休みしっかりと治したいと思い、大成堂に来院された。
食欲低下。
便通は一日一回。
スノボ、スキーをしていてむち打ちになった事は何度もある。
週に一回のペースで治療をスタート。
脈は沈弱やや緊で、エネルギーが弱い状態の上にストレスがかかっている状態が見受けられた。
また、頸椎の問題、椎骨脳底動脈の問題、瘀血の問題、扁桃弱体の問題が見受けられたので、それに対する治療をおこなっていった。
使用したツボは、陰陵泉 四瀆 築賓 曲池 紹介 崑崙 翳明 難聴点 etc
一回目の治療後、当日は調子良かったが、次の日にめまいが出現し、嘔吐、耳鳴り。
それからずっとめまいも出ている。
二回目の治療後、めまいは無かった。耳鳴りは10→8に軽減した。
肩こりが以前よりも楽になった。
三回目の治療後、めまいは無くなった。出ていない。耳鳴りは10→4に軽減。
肩ははりを感じる程度。
四回目の治療後、めまいは出ていない。耳鳴りが一日あったがその後は無かった。
五回目の治療後、めまい出ていない。耳鳴りも出ていない。
来週から仕事に復帰することになり、略治として治療終了。
この患者さんは先天性の難聴で、初回はお母さんと一緒に来院されました。
最初にお話しを伺って行く時に、こちらからの話は口の動きを読むいわゆる読唇術で理解をし、それで分からない場合に、お母さんが助け舟をだすというコミュニケーションでした。
この患者さんのめまいと耳鳴りは、話を伺っていく中で難聴とは関係がないと判断しました。
スキーやスノーボードの経験があり、よく転んでいたそうです。
むち打ち的に首に衝撃を受けると、その時は治ったかのように思えても、頸椎に問題が潜在的に残る場合があります。
めまいの原因として多いのは、耳よりも首です。
頸椎に問題が存在するようになると、頸椎の周りの筋肉にトリガーポイントという組織ができます。
そして、頸椎を通って脳に入っていく動脈である椎骨脳底動脈の血液循環に影響がでてきます。
そうするとめまいがおこります。
そのため、トリガーポイントを緩め、椎骨脳底動脈の循環を良くすることでめまいが改善されるのです。
これは、西洋医学では見落とされているめまい発生のメカニズムなので、多くのめまい難民が生れてしまっています。
めまい程多くはありませんが、耳鳴りに関しても、耳周囲のトリガーポイントと、耳への血液循環の問題でおこる場合があります。
この患者さんは、そのケースに当てはまったようで、めまい、耳鳴りともに全6回の治療で略治となりました。
首を治療することで改善できるめまいや耳鳴りの人は、実は多くいます。
西洋医学では見落とされてしまうところなので、めまい難民といわれる方が非常に多くいるのも事実です。
首を治療することで改善できるのに、それを知らないことで治る機会をのがしているとしたら非常にもったいないことです。
あなたのめまいも首が原因かもしれません。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)