56歳 女性 群馬県 前橋市
めまい 首肩こり
半年前にご主人にガンが発覚しする。
ご主人の面倒をみるため、仕事も退職した。
それから1ヶ月ほどたった時に、突然めまいが出現し、耳鳴り、動悸も出るようになった。
病院ではメニエールの手前だと診断され、めまい薬、安定剤が出された。
現在は、動悸は落ち着いているが、めまい、耳鳴りは依然としてある。
特にめまいが辛く、頭を動かすとめまいが出てくる。
仰向け、うつ伏せになれないので、横になって眠っている。
車も運転できないので、ご主人に乗せて来てもらった。
20年前に、目の前が突然真っ暗になり、めまいも出たことがあった。
その当時は安定剤の服用をした。
5~6年前に更年期だった。
週一回のペースで治療をスタート。
血のめぐりの問題と、首の問題が主な要因とみられたので、めぐらせ、首を緩める治療をおこなっておこなった。
加えて耳の血流改善の治療もおこなった。
使用したツボは、左中封 陰陵泉 上四瀆 崑崙 天柱 難聴点など
一回目の治療で、めまい気にならない時があるようになった。
耳鳴りの音も小さくなってきた気がする。
二回目の治療後、すっと調子が良かった10→5程度に。
孫と遊んでいてめまいが出現したことが一日だけあった。
三回の治療後、めまいはこの一週間に二回あったが半日で気にならなくなった。
以前は、一度めまいが出ると、2、3日は続いていた。
五回の治療で、忙しくなってもあまりめまいが出ることもない。
耳鳴りも10→2程度になってあまり気にならなくなった。
状態が良いため、週一回の治療のペースを二週に一回に広げることにしたが、ここから長いトンネルに入って行ってしまう。
二週に一回に治療間隔を広げたとたん、調子を崩してしまった。
朝、正座から立ち上がろうとしたときに、太ももに力が入らなくなることがあった。
その時から、調子が落ち始め、めまいも良かったり悪かったり。
胃も痛くなり、心臓辺りも息苦しく感じるようになる。
今までの状態が、初診時10→2~3にまでなっていたのが、10→8程度まで戻ってしまった。
このため週一回の治療ペースに戻した。
ここから、治療直後はスッキリするが、そのあとは調子が悪くなったり、多少マシな時があったりという状況が長く続いた。
患者さんは、急に動悸が起こったり、胃の痛みが強くなったり、めまいが強く起こったりすると、電話をかけてきて大丈夫か聞いてきました。
その都度、患者さんの今の体の状況を説明して、相談にのり、安心させ、勇気づけていった。
三ヶ月もすると状態も安定して、症状もだいぶ軽くなって一安心。
ここで、前回を教訓に、10日に一回の治療ペースに広げていった。
ところどころで、胃の痛みや、首こり、頭重、腰痛などが起こることがあったが、大きな流れでは改善傾向を続けて、めまいはあまり出なくなった。
三ヶ月後に、今度こそと二週に一回のペースに再チャレンジした。
今回は問題なく、調子は良い状態のままでいられた。
このような状況で、調子が良くなっていく中で、印象的なことがありました。
この患者さんはうつ伏せになれなかったので、ずっと仰向けと、横向きで治療をおこなっていました。
ある日、治療の際に、うつ伏せになってもらうように指示しました。
もううつ伏せになっても問題ないとわかっていたためです。
あとは、うつ伏せになった時に、酷いめまいを感じていた記憶を乗りこえてもらうだけという段階だったので、心配もせずうつ伏せになってもらいました。
患者さんは、久方ぶりにうつ伏せになれたことに、非常に感激していました。
治療をする側としても、今までの長くつらい状況を共に進んで来たので、感動してしまいました。
この後も、三週に一回と治療間隔を広げていき、現在はメンテナンス、予防的な意味合いで月一回のペースで来院されています。
ガンのご主人もその後ずっとお元気でいるし、初診時の時が遠い過去のように、今は非常に幸せな日常を過ごされています。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)