42歳 女性 群馬県 伊勢崎市
平成22年4月
頚部のはり感 異常発汗
昨年の夏、平成21年7月に交通事故に遭い全身打撲、肋骨骨折となるが入院はしなかった。すぐにむち打ちの症状も出現。
一日のうち、4~5回首が強くはってきて、顔などに発汗する。上肢がはってくることもあり、それとともに上肢に発汗することもあり、寝ている時にも出現することがある。
冬の間は発汗は気にならなかったが、気温が高くなってきてまた気になるようになる。
事故の前には、体に問題は感じなかった。
事故当時から現在まで、状態は不変。
20年前にはバイク事故で左上腕にケガをしたことがある。
10日に一回のペースで治療をスタート。
頸椎の問題に加えて、斜角筋の問題、瘀血の問題、自律神経の問題があり、それらに対する治療をおこなった。
使用したツボは、中封 太白 陰谷 曲泉 四瀆 陰陵泉 T4夾脊 崑崙 天柱
一回目の治療後、肩は10→6程度に軽減。一週間を過ぎた頃より10→8まで戻った。
斜角筋は緩んでいる。然谷の圧痛があり腎の弱さが目立つので、斜角筋の治療を無くし、腎に対する治療を加えた。
二回目の治療後、左首から肩にかけて、もやもやはったような感じ。天気が悪いと調子が悪い。
三回目の治療後、首は楽になって来た。10→3~4程度。
汗は依然としてある。病院で、更年期ではと言われ血液検査をした。10日後に結果が分かる。両斜角筋の問題が復活しているので、それに対する治療を再開した。
四回目の治療後、首10→2~3。汗が少なくなった。
五回目の治療後、首、汗ともに良い状態。
血液検査の結果は、更年期というほどの数値ではないとのことだった。
この患者さんは、整形外科に勤務する看護師さんでした。
むち打ちになってから一年近く経っているのに、状態が全く変わっていませんでした。勤務する整形外科で内服薬、シップ、電気で治療されていますが改善されていませんでした。
また急に発汗するという症状もあり、むち打ちから自律神経の問題にまで進んでいることがうかがえました。
年齢から、更年期の可能性も疑われましたが、血液検査の結果からそれは否定されました。
女性ホルモンの値は問題ありませんでしたが、東洋医学的には腎の問題がうかがえました。
腎は西洋医学の腎臓ではなく、腎臓に卵巣、副腎などの機能も加わった概念です。
首の治療と、腎の治療を同時に行っていったことで、むち打ちのみならず、発汗の問題も改善することができました。
この患者さんは、鍼灸治療のことは気になっていたのに、職場の整形外科でずっと治療をしていたので、鍼灸を受けるのを後回しにしてきてしまっていたことを後悔して「こんなことなら、もっと早く来れば良かった」と言っていました。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)