32歳 男性 群馬県 伊勢崎市
深く眠れない 睡眠障害 ナルコレプシー 肩こり 足のむくみ 目の周りの痛みとクマ
4ヶ月前にナルコレプシーと診断される。
2年程前より、日中ぼーっとしたり、ろれつが回らないい、朝早く目が覚めてしまう、夜更かししても短時間で目が覚めてしまうなどの状態があった。
夢を多く見る。
目の周りが重痛く、クマも出てしまっている。
夜は布団に入って三分で寝てしまうが、眠りが浅く、短時間で目が覚めてしまう。
仕事でストレスが強く、体重増加、便通が悪い。
体の芯が2年前ぐらいから寒い。
20歳の時に、バイク事故で右足首を脱臼骨折した。
右脚が非常に冷える。
週一回のペースで治療をスタート。
お腹が冷えていて、特に肝の部分が硬い。
肝は東洋医学で睡眠と関係が深い五臓の一つなので、肝の問題が大きいことがうかがえた。
このお腹をゆるめ、めぐりをよくしていくことを基本方針として、更に目の周りのツボで目周囲の緊張を取り除き、めぐりを良くしていくことにした。
また、目周囲のツボは脳との関係もあり、とくにナルコレプシーは視床下部のホルモン分泌異常が原因と呼ばれていることもあって、視床下部と関係のある目周囲のツボを意識して使用した。
冷えも強いので、お灸も多用した。
使ったツボは、攅竹 魚腰 五処 太衝 曲池 百会 背部兪穴など。
一回目の治療後、2、3日体が暖かかった。
二回目の治療後、週末になってくると右目があかなくなったり、右肩右脚がつったりする。
三回目の治療、体の状態が10→3~5程度に良くなってきた。夢が少なくなった。
五回の治療で、睡眠の質が良くなってきているのを感じられるようになった。体が暖かい。
その後も週一のペースで治療を継続し、三ヶ月を経過したところで良い状態が維持できているので、治療間隔を二週に一回に広げた。
二週間に一回だと、治療の前々日ごろから調子が悪くなってくるので、ギリギリ治療の効果が持つか持たないかとのこと。
その後も、体の状態を維持しつつ、月二回のペースでの治療を継続し、徐々に睡眠の状態は良くなっていった。
一年が経過して、三週に一回に治療間隔を広げる。
三週目の最後の時に、状態がやや悪くなる程度になった。
オレキシンと呼ばれる視床下部から分泌される神経伝達物質の分泌が低下するためといわれている。
日中突然の眠気に襲われ、寝入ってしまうことや、入眠時の金縛りなど、睡眠にまつわる障害がでる病気です。
夜間の睡眠をしっかりととることも対策の一つであり、この患者さんは夜の睡眠の質が良くなかったのが、治療を継続していくなかで質の良い睡眠がとれるようになり、それが日中の状態の良さにつながったように見受けられる。
冷えの体質も、睡眠の質に悪影響を与えていたと思われ、お灸がかなり奏効したように感じられた。
この患者さんは冷えが強く、交通事故で骨折し手術をした右脚と、体全体の冷えを持っていました。
鍼で血流を促進させることでの冷えの対策の他に、お灸によって直接熱を加える治療が不可欠でした。
お灸をしたツボは、背中から腰にかけての、背兪と呼ばれるツボでした。
毎回、全部で6か所のツボに少し熱めのお灸をしていったのですが、お灸をするたびに「うー、しみるー」と言いながら悶えていました。
仰向けで鍼をして、少し休んでもらうのですが、その時にほぼ寝入ってしまい、そのまま帰ると頭がボーッとしたままになってしまうじょうたいでしたので、背中のお灸で喝をいれて目を覚まさせるという意味もありました。
毎回、右足がにお湯が流れるように暖かくなると言っていました。
セルフ灸もずっと続けていて、冷えの体質も改善できたケースでした。
セルフ灸は、しっかりと続けると冷えの体質も変えていってくれますので、おススメです。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)