49歳 女性 群馬県 高崎市
子宮腺筋症 下腹部痛
20代のころより子宮内膜症で生理痛があり、28歳で子宮内膜症の手術をした。
4年前より更年期に入り、現在、基礎体温で高温期が無い状態で、ルナベルを服用するようになる。
1年前にルナベルの服用は辞めた。
その後へそが腫れて、下腹部痛が生理以外の時にも続くようになる。
下腹部痛から臀部痛、腰痛、下肢のだるさまで症状在り。
3ヶ月前に子宮をMRIで検査をし、子宮腺筋症と診断される。
食事を気をつけたりして、その後1ヶ月前までは痛みが治まっていたが、ここ1週間は痛みが強くなり腹部の下墜感が強い。
ピアノ教師で、仕事上のストレスがここ最近強い。
生理は2ヶ月前に少量の出血があったのみ。
甘い物が大好き。
三か月後に穴を空けられない仕事が入っていて、それを乗り切れるようにしたい。
一年に一回程度、右目奥が痛む片頭痛が出る。
週一回のペースで治療をスタート。
瘀血、副腎疲労、右卵巣の問題、甘い物の摂りすぎ、骨盤内血流不全に問題が見受けられるサインがあった。
使用したツボは、陰陵泉 中封 復溜 上太白 中条流 梨状 次髎 崑崙etc
一回目の治療後、腹痛は無い。体の調子が良かった。
便秘がちで、今週はまともに出ていない。
二回の治療の翌日、生理が2ヶ月ぶりに来た。キレイな経血で、生理痛もなかった。
腹痛も出ていない。
最近考えることが多く、就寝しても2時間ほど入眠できない。
3週間後に舞台でのピアノ伴奏の仕事がある。
三回目の治療後、お腹の体調は良い。
3日ほど前に、右卵巣辺りがキューっと一時間ぐらい痛んだ。エコーでも右卵巣は良くないと言われている。
四回目の治療の次の日から三日間出血した。体だるく、右目奥の頭痛もあった。
五回目の治療後、生理痛のような下腹部の重さが一日ほどあった。
舞台でのピアノ伴奏の仕事は問題なくできた。
庭の草むしりを二日間して筋肉痛。
五回の治療で、軽度の不調が時々出てくるものの、子宮腺筋症による下腹部の強い痛みは全く出ていない。
その後も同様の週一回の治療ペースで、合計3ヶ月の治療で状態も落ち着いているので、二週に一回のペースに間隔を広げての治療に変更した。
婦人科で子宮ガン検診を受け問題なかった。
子宮内膜症とは、子宮の内側にある膜が、子宮以外の部分にできてしまう病気です。
特に多いのが腹腔内です。
生理の時には子宮の内膜から出血をするので、子宮以外の内膜ができたところからも出血をしてしまいます。
腹腔内にも出血し、血が溜まってしまいます。
その血が最終的には吸収されるのですが、その過程で癒着がその場所にできてしまいます。
この癒着のために、内膜症は強い痛みが起こることになります。
これに対して子宮腺筋症は、子宮の筋肉の中に内膜が出来てしまうので、子宮の筋肉の中に血が溜まってしまいます。
完全には血が吸収されないので、段々と溜まっていってしまい、子宮に強い痛みが出現するようになってしまう病気です。
これらの状態は、東洋医学的にいえば、まさしく瘀血の範疇に入ります。
血のめぐりが悪くなり、血が淀んだ状態を瘀血と呼びます。
このため子宮内膜症、子宮腺筋症に対しては、瘀血を取り除き、血のめぐりをよくすることが基本的な治療方針になります。
この患者さんも、お腹の瘀血の反応点にサインが出ていました。
また、この患者さんは甘いものが好きでしたが、甘いものは瘀血になる原因の一つです。
砂糖の摂りすぎの証として、シュガーポイントにサインが出ていました。
このため、この患者さんは瘀血と砂糖が重要なポイントでした。
しっかりと原因を究明して、そこに対しての施術をしていったので、速やかに効果が現れたのだと考えられます。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)