Rちゃん 11歳 女性 群馬県 伊勢崎市
平成29年1月18日
頭痛 肩こり 吐き気
2年程前から時々頭痛を感じることがあった。
昨年12月にひどい頭痛が起こる。最初、目がかすみ、視野狭窄、吐き気などがあって、それから強い頭痛が発症した(一回目)。
今年に入って1月8日に二回目の吐き気、頭痛が起こる。2時間ずっと吐きっぱなしだった。
今回は、勉強後リラックスをしている時に出現した。
昨日も同じ様な頭痛がでた(三回目)。
群馬大学病院和漢診療部で、漢方(五苓散)が処方されて飲んでいる。
時々お腹が痛くなることがある。食が細く、お腹が弱い。
その他体で気になることは、不眠、疲れやすい、手足の冷え、肩こり。
体を診ると頚椎3番の問題、胸鎖乳突筋の緊張、後頭下筋群トリガーポイントのサインがみられた。
頚椎3番は、当院の患者さんの多くにみられる問題で、頭痛やめまいの大きな要因になる問題。
胸鎖乳突筋の緊張は、自律神経の乱れで起こりやすい。
後頭下筋群のトリガーポイントは、ダイレクトに頭痛につながってくる問題。
脈を診ると、細く弱い中に、緊張の状態がみてとれ、体のエネルギーが落ちているのに、精神的な緊張、ストレスがあることが伺われた。
検査の結果より、頸椎3番の調整、自律神経バランスの調整、後頭下筋群トリガーポイントの解消に対する治療をおこなった。
また胃が弱いため、それに対する治療も加えた。
使用したツボは、陰陵泉 四瀆 丘墟 左郄門 崑崙
一回目の治療(1月18日)、治療後ずっと頭痛は発症しなかった。
二回目の治療(1月28日)、頭痛なし。ここ一ヶ月鼻炎。
三回目の治療(2月10日)、週に一回程度、やや痛いかなという感じの頭痛がある。鼻炎。
四回目の治療(3月10日)、頭痛なし。甘いパンを食べすぎたためか、腹痛になった日があった。
※頭痛は全く出ておらず、略治として一旦治療終了となった。
この患者さんは、子宮内膜症の治療で来院していた患者さんの娘さんでした。
お母さんは症状も良くなり、しばらくご無沙汰となっていましたが、ある日、娘の治療をして欲しいと連絡がありました。
こんな小さな子でも、頚椎に問題がありました。
頚椎の問題は、外部からの大きな衝撃(例えば交通事故)などが加わって起こるケースと、生活習慣の積み重ねのケース、生れつきのケースと原因が三つあります。
この患者さんの場合は、この年齢で、特に外部からの衝撃もなかったこともあり、生れつきであったと考えられます。
この頚椎の問題があったため、後頭下筋群のトリガーポイントの発生にもつながりました。
不眠、手足の冷え、疲れやすい、肩こりなど、小学生の子とは思えないような訴えもありましたが、それは全て頸椎の問題と後頭下筋群のトリガーポイントがその原因です。
最近、同じようなお子さんが、頭痛や首肩のこりを訴えて来院されています。
仮病なのでしょうか?
学校で嫌なことがあって行きたくないと思うことは、私たちにも経験があった覚えはありませんか?
その気持ちが体に緊張をもたらして、痛みなどの症状が現れることは現実にあります。
しかし、それだけでなく、純粋に体に問題があることがほとんどです。
心と体は密接な関係があるので、ケースバイケースでどちらが主かが違ってきます。
今回の患者さんの女の子は、首に問題があることが手に取るように見て取れました。
実際、首の問題を解決することで、速やかに症状が改善していったことからも、見立てが正しかったことが分かります。
あなたのお子さんが頭痛があって学校に行けないと言っているとしたら、それは仮病ではなく首の問題の可能性が高いですよ。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)