首は人体の中でも、非常に重要な場所であります。
そして、弱い場所でもあります。
西洋医学ではあまり注目されていません。
首が原因で起こってくる症状は多岐にわたり、非常に多くの症状の原因になるのですが、西洋医学ではそこに着目をしません。
寝違え、むちうちやストレートネックなど、首そのものの症状には着目をしますが、めまいや頭痛、自律神経失調などにたいしては
鍼灸の本場中国では、首の症状を5つのタイプに分類しています。
同じ首の問題でも、タイプによって出てくる症状は違います。
それぞれを少し詳しくみていきましょう。
この記事の目次
長年の姿勢の悪さや、疲労の蓄積、
または、むかし首を痛めたことがあって、
それが治りきっていないこと等が原因となるタイプです。
マクラが合わずに、朝起きると首が辛い人もこのタイプです。
首の筋肉や、首の骨(頸椎)を取り巻く靭帯などに問題があります。
このタイプの人は、寝違えになり易い場合が多く、
いつも首が凝っていて、首をしょっちゅう動かしたくなります。
頭痛をともなう場合が多く、
後頭部やこめかみに痛みを感じやすいのが特徴です。
首型が長期にわたると神経根型に発展するケースが多く、
いわゆる頸椎症と呼ばれる症状のタイプです。
首の痛み、こわばりに加えて、
首から出ている神経に沿って肩・腕・背中・手などに、
だるさ・痛み・しびれ等が出ます。
重症になると、手の筋肉の委縮、筋力低下が出てきます。
話題にも取り上げられることのあるストレートネックは、
首型と神経根型の中間から神経根型あたりに位置しています。
首の骨の中を通る、脊髄が圧迫されるために起こるタイプです。
首の骨の変形や、椎間板の突出などによって発症します。
手足に力が入らなくなり、
物を落としやすくなったり、歩く時につまずきやすくなったりします。
重症になると、手足の麻痺が出てきます。
基本的に、この脊髄型は鍼灸の適応から外れますが、
鍼灸で症状が軽くなるケースも多くあります。
これは、首の骨の中を通る動脈(椎骨動脈)が圧迫を受けて、
血液の流れが悪くなることで、いろいろな症状が起るタイプです。
脳への血流が悪くなることで、
頭痛
めまい
目の症状
ふらつき
などの症状が起こります。
不眠、記憶力の減退、精神抑鬱などの症状が起るケースも有ります。
これは、首の病変から自律神経に影響が及んだタイプです。
自律神経系の影響が及ぶ範囲によって、
脊髄型の症状や、椎骨動脈型の症状も現れる場合があります。
首には迷走神経という副交感神経が通っています。
迷走神経は体のさまざまな部分にまで伸びているので、
これが影響をうけると全身にトラブルが発生する可能性があります。
目:ドライアイや眼瞼下垂、目のかすみ、飛蚊症など
耳:聴力減退、耳鳴り
喉:梅核気、喉の炎症
鼻:慢性鼻炎、鼻水
口:口内炎、歯痛
頭痛、めまい、慢性疲労
手足、頭首の発汗異常
動悸、血圧不安定、情緒不安定
などなど、バラエティーに富んだ症状の原因となります。
タイプ①~③までは、西洋医学でも重視しているものですね。
しかし、タイプ④とタイプ⑤は、その症状の原因として重視されることは稀です。
さまざまな症状を引き起こす、首のトラブルですが、
大成堂では、首の治療を得意としています。
首が原因で、長年めまいに悩まれ体が衰弱し、
ご家族の方が葬式の準備を考えるようにまでなった方が、
現在では元気に生活をされるようになったケースもあります。
もしあなたが、タイプ④やタイプ⑤に書かれている症状に悩んでいて、病院で検査をしても異常が見つからず途方に暮れているのなら・・・
諦めないでください!
首を改善していくことで、そこから抜け出ることができる可能性が大いにあるのだから。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
(昼休み13:30~15:00は電話がつながりませんので、LINEかメールをご利用ください)