喉の痛みや違和感、喉の奥に何かが詰まっているような不快感(梅核気(ばいかくき))、鼻水が喉へ流れ落ちる後鼻漏(こうびろう)、そして常に痰が絡むような感覚。
耳鼻咽喉科を受診し、「上咽頭炎(じょういんとうえん)」と診断されたものの、Bスポット療法を受けてもなかなか症状が改善せず、不安や気分の落ち込みを感じている方も多いのではないでしょうか。
上咽頭炎の症状は多岐にわたり、身体のだるさやめまい、耳鳴りといった自律神経の乱れによる不調を伴うことも珍しくありません。
なぜこんなにも症状が長引くのか、根本的な原因は何なのか、ネットで必死に情報を探しているあなたへ。
この記事では、長引く上咽頭炎の意外な原因と、あなたの症状を理解するためのヒントを詳しく解説していきます。
「風邪は治ったはずなのに、喉の奥の違和感がずっと残っている」「コロナの後からずっと喉の調子が悪い」「痰が常に絡んでいて、すっきりしない」「鼻水が喉に流れるような感覚がある」——こんな経験はありませんか?
これらの症状は、もしかしたら上咽頭炎のサインかもしれません。
上咽頭とは、鼻の奥と喉の境目に位置する、呼吸器と消化器の通り道である重要な部分です。
ウイルスや細菌の感染、アレルギー、そして乾燥など、さまざまな要因によって炎症が起こりやすい場所として知られています。
特に、慢性化すると喉の不快感だけでなく、全身の不調へと繋がることがあります。
上咽頭炎が慢性化する背景には、炎症が治りにくい体の状態がそもそもの原因になります。
上咽頭は、私たちが呼吸する空気や、鼻から入ってくる細菌やウイルス、ハウスダストなどが最初に触れる場所であり、免疫防衛の最前線になります。
そのため、常に刺激にさらされており、また過労やストレスなどがあることで上咽頭に一度炎症が起きるとなかなか治まりにくくなるという特徴があります。
上咽頭炎の原因は一つではありません。現代医学的な見解と、東洋医学的な視点から、その原因を深く掘り下げてみましょう。
現代医学では、主に以下の原因が挙げられます。
一方、東洋医学では、上咽頭炎を単なる局所の炎症として捉えるのではなく、身体全体のバランスの乱れとして考えます。
東洋医学では、人間の身体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という3つの要素がバランス良く巡ることで健康が保たれると考えられています。
これらのバランスが崩れることで、上咽頭に炎症が起きやすくなったり、一度起きた炎症がなかなか治まらなかったりすると考えます。
上咽頭炎の症状に、身体のだるさ、めまい、不眠、そして気分の落ち込みといった自律神経の乱れを感じている方は少なくありません。
この際、上咽頭炎が自律神経の乱れの原因になっていると一般的には解釈されますが、実は少し違います。
急性の上咽頭炎の場合、確実に感染炎症が原因です。この場合は炎症を抑えることが第一の選択肢になります。
しかし、慢性の上咽頭炎の場合、自律神経が関係してくるのですが、実は自律神経の乱れがあるから上咽頭の状態が悪くなり、炎症の慢性化が起こってしまうケースが大多数です。
このため自律神経が乱れてしまう原因を突き止めることが、上咽頭炎が慢性化して自律神経が乱れた状態への対処法になります。
ストレスは、自律神経のバランスを崩す大きな要因の一つです。慢性的なストレスは交感神経を優位にし、身体を常に緊張状態に置きます。
これにより、血流が悪くなったり、免疫力が低下したりして、上咽頭の炎症が治りにくくなることがあります。
また、自律神経のバランスが乱れると、喉の粘膜の血流が悪くなったり、粘膜の防御機能が低下したりすることがあります。
これが上咽頭炎の症状を悪化させるだけでなく、喉の異常感を引き起こす原因ともなります。
乾燥した空気は、上咽頭の粘膜を直接刺激し、炎症を引き起こしたり悪化させたりします。
特に冬場やエアコンの効いた室内では注意が必要です。
また、身体の冷えも血行不良を招き、上咽頭の炎症回復を妨げることがあります。東洋医学では「冷えは万病の元」とされ、上咽頭炎も例外ではありません。
喉の奥の不快感、後鼻漏、痰が絡むといった症状は、多くの場合、上咽頭の炎症が原因です。これらの症状は日常生活に大きな影響を与え、集中力の低下や不眠、さらには気分の落ち込みに繋がることもあります。
これらの症状が長引いている場合、放置せずに適切な対処を検討することが大切です。
耳鼻咽喉科でBスポット療法(上咽頭擦過療法)を受け、一時的に症状が和らいだものの、なかなか根本的な改善に至らない、と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
Bスポット療法は上咽頭の炎症に直接アプローチする有効な治療法ですが、それでも治りきらない背景には、以下のような要因が考えられます。
Bスポット療法で症状が一時的に良くなったということは、上咽頭の炎症が確かに存在していた証拠です。
しかし、そこからもう一歩踏み込んで、なぜ炎症が長引くのか、身体全体の状態に目を向けることが、根本的な改善への道筋となります。
この記事を読んで、ご自身の症状が上咽頭炎と関係があるかもしれないと感じた方は、ぜひ一度、ご自身の症状を客観的にチェックしてみましょう。
**「上咽頭炎?セルフチェックで症状を今すぐ確認!長引く不調の原因を探る」**の記事では、簡単なチェックリストであなたの症状の傾向を把握することができます。今のつらい症状がどこから来ているのか、ヒントが見つかるかもしれません。
上咽頭炎のつらい症状に悩むあなたへ。医療機関での治療と並行して、ご自宅でできるセルフケアも症状緩和に非常に有効です。
**「上咽頭炎のつらい症状、諦めないで!自宅でできるセルフケア大全」**の記事では、喉の炎症を和らげるうがいや鼻うがいの方法、乾燥対策、そして自律神経を整えるリラックス法など、今日から実践できる具体的なセルフケア方法を詳しくご紹介しています。
ぜひ、できることから試して、少しでも楽になる道を探ってみましょう。
長引く上咽頭炎のつらい症状、もう一人で抱え込まないでください。群馬県伊勢崎市の大成堂中医針灸院では、Bスポット療法では改善しなかった上咽頭炎に対し、東洋医学に基づいた根本的な鍼灸治療で多くの方の症状改善をサポートしています。
当院の上咽頭炎治療について、さらに詳しい情報(患者様の事例、施術内容、料金など)は、以下の専門ページでご確認いただけます。
まずは一度、お気軽にご相談ください。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
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