「いつも喉の奥に違和感がある」「痰が絡んでスッキリしない」「鼻の奥から喉に何かが流れてくる感覚がある」
もし、あなたがこんな症状に悩まされているなら、それは上咽頭炎(じょういんとうえん)かもしれません。
特に、病院でBスポット療法を受けてもなかなか改善しなかったり、症状が長引いたりしている場合は、ご自身の身体が送るサインを見過ごさないことが大切です。
上咽頭炎の症状は、喉の不調だけでなく、だるさやめまい、そして気分の落ち込みといった自律神経の乱れと深く関係していることもあります。
この記事では、あなたの症状が上咽頭炎と関連しているかどうかを、簡単なセルフチェックで確認する方法をご紹介します。
ご自身の状態を客観的に把握し、適切な対処法を見つける第一歩を踏み出しましょう。
上咽頭炎は、鼻の奥と喉の境目にある「上咽頭」という部分に炎症が起きる病気です。この部分の炎症は、私たちが感じる喉の不快感や、鼻、耳、さらには全身の不調にまで影響を及ぼすことがあります。
風邪やアレルギーがきっかけで発症することも多いですが、慢性化すると、日常生活に大きな影響を及ぼすつらい症状へと発展することも少なくありません。
前回の記事「長引く上咽頭炎のつらい症状…その原因、ご存知ですか?喉の不調と自律神経の乱れの関係」でも解説したように、上咽頭炎の背景には、ストレスや体質の状態、自律神経の乱れ、心の状態など、様々な要因が隠れていることがあります。
今回は、具体的な症状に焦点を当て、ご自身で簡単にできるセルフチェックを通して、現在の身体の状態を把握していきましょう。
朝目覚めた時、喉に乾燥感やヒリヒリとした痛み、あるいは何か異物が詰まっているような不快感を感じることはありませんか?
これは、睡眠中に口呼吸になっていたり、部屋が乾燥していたりすることで、上咽頭が刺激され、炎症が悪化しているサインかもしれません。
朝の症状は、一日の始まりの気分を左右するだけでなく、上咽頭炎が慢性化している重要なヒントにもなります。
それでは、あなたの症状が上咽頭炎と関連しているか、具体的なチェックリストで確認してみましょう。当てはまるものにチェックを入れてみてください。
※場所解説の動画を挿入
「後鼻漏」は、鼻から喉に流れ込む粘液のことで、実際に鼻水が鼻の奥から喉に流れているというより、上咽頭の炎症によって粘膜が充血をすることで粘液が多量に分泌されることで喉の奥に流れていきます。
その上、上咽頭に炎症があることで喉の奥が過敏な状態になってくると、その粘液を後鼻漏として認識しやすくなります。
常に喉の奥に不快感があり、吐き出すたびに痰が絡むような感覚がある場合は、上咽頭炎による後鼻漏の可能性が高いでしょう。
上咽頭炎の症状は、喉の局所的な問題だけでなく、全身の自律神経の乱れと深く関連していることが少なくありません。
上咽頭には迷走神経という自律神経が張り巡らされています。慢性的な炎症によって、その迷走神経に悪影響を及ぼしたり、逆に自律神経のバランスの乱れが炎症を悪化させたりする悪循環に陥ることがあります。
以下の項目に当てはまるものがあれば、自律神経のバランスが乱れている可能性があります。
これらの症状は、自律神経のバランスが崩れているサインです。特に、上咽頭炎の症状と同時にこれらの不調を感じている場合、迷走神経への影響から自律神経の乱れになって、それがまた上咽頭炎を長引かせている一因となっている可能性が高いと言えるでしょう。
自律神経が乱れたり、それにともなって首がつまってくると、血流が悪くなり、免疫力も低下しやすくなります。その結果、上咽頭の炎症が治りにくくなる、という悪循環に陥ることも珍しくありません。
長引く喉の不調や、自律神経の乱れは、精神的な健康にも大きな影響を与えます。常に喉に違和感があったり、後鼻漏や痰で不快な思いをしたりすると、ストレスが蓄積され、気持ちが落ち込みやすくなるのは自然なことです。
また、迷走神経からの自律神経の乱れは、直接的に脳に影響して、気分の波や不安感を引き起こすこともあります。
そのため、喉の不快感や自律神経の乱れだけでなく、「なぜか気分が晴れない」「以前よりやる気が起きなくなった」と感じる場合は、上咽頭炎から脳・精神面にも影響が広がっていると考える必要があります。
今回のセルフチェックを通して、普段見過ごしがちな小さな症状が、実は上咽頭炎や自律神経の乱れと深く関連していることに気づかれた方もいるかもしれません。
特に、喉の不調と同時に全身のだるさや気分の落ち込みを感じている場合は、単なる局所の炎症だけでなく、身体全体のバランスの乱れを疑う必要があります。
今回のセルフチェックで多くの項目に当てはまった方は、上咽頭炎である可能性、そしてその背景に自律神経の乱れがある可能性が高いと言えるので、ご自宅でできるセルフケアを試してみることをお勧めします。
**「上咽頭炎のつらい症状、諦めないで!自宅でできるセルフケア大全」**の記事では、喉の炎症を和らげるうがいや鼻うがいの方法、乾燥対策、そして自律神経を整えるリラックス法など、今日から実践できる具体的なセルフケア方法を詳しくご紹介しています。
ぜひ、できることから試して、少しでも楽になる道を探ってみましょう。
長引く上咽頭炎のつらい症状、もう一人で抱え込まないでください。群馬県伊勢崎市の大成堂中医針灸院では、Bスポット療法では改善しなかった上咽頭炎に対し、東洋医学に基づいた根本的な鍼灸治療で多くの方の症状改善をサポートしています。
当院の上咽頭炎治療について、さらに詳しい情報(患者様の事例、施術内容、料金など)は、以下の専門ページでご確認いただけます。
まずは一度、お気軽にご相談ください。
大成堂中医針灸院
院長 藤田 勇
脳の反射を利用した刺さない鍼を用いて、
病院で検査や治療を受けても解消しない体の悩みに
どうしていいのかわからない人たちを治療。
大学病院(日本医科大学・自治医科大学)で
計10年以上鍼灸外来を担当。
鍼灸臨床歴20年、のべ19,000人以上を治療。
刺す鍼から、刺さない鍼へ
刺さない鍼は、ハーバード大学で認められた鍼灸治療スタイルと、
中国でレジェンドと呼ばれる老師達に学んだテクニックを組み合わせ、
日本で多くの先生達から学んだ知識と技術、
解剖学、生理学、心理学といった西洋医学の知識、
さらに20年の臨床現場での経験を組み合わせて熟成させた、
大成堂オリジナルの技術。
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